
顧客成功事例
データが生み出した節水効果。CumulocityがUtiliOSの価値提供を加速させた事例
顧客
UtiliOS Pty Ltdは、インテリジェントな監視機能、高度なアナリティクス、および運用上のアカウンタビリティを通じて、施設管理者、商業施設オーナー、および水道事業者の水資源の無駄を削減を支援するオーストラリアのソフトウェア企業です。
水道事業者および企業・官公庁・各種機関の水使用者を問わず、既存の水道メーターをデジタル接続資産へ移行する取り組みが加速しています。この実現には、24時間365日の可視化、実用的なインサイト、そして継続的な節水効果をもたらす、水管理に特化したインテリジェンスを備えたエンタープライズ向けIoTが不可欠です。
プラットフォームの中核を担うのは、UtiliOSのクローズドループ型水管理サービスであるAWAREです。AWAREは、異常な水使用量を単に通知するにとどまらず、問題の調査、是正措置の実施、そして削減効果の検証までを確実に行います。これにより、組織はコスト削減、業務パフォーマンスの向上、そしてサステナビリティおよびESG目標の達成を実現できます。

課題
- 見えない水の損失: 水使用量の可視性が限られていたため、漏水や異常な使用が長期間にわたり検知されないままとなっていました。
- データの先にある行動: 従来の水道メーターはデータを生成するものの、意味のある成果につなげるために必要な、実践的な運用インテリジェンスは提供できていませんでした。
- ループを閉じる: 顧客が必要としていたのは、単にアラートを受け取ることではなく、得られた知見を測定・検証可能な節水成果へと変換することでした。
- クローズドなエコシステムからの脱却: プロプライエタリなIoTプラットフォームは、柔軟性、拡張性、そして顧客の選択の幅を制限していました。
- 中核的な専門性への集中: IoTインフラの構築と維持は、UtiliOSの専門である水利用インテリジェンスと分析から、注力すべきリソースを奪うことになります。
- 成長を支える基盤: 事業には、多様なデバイスとネットワーク、そして将来のイノベーションを支えられる、オープンでエンタープライズグレードのIoTプラットフォームが必要でした。
成果
- 実証された節水効果: 顧客への導入全体で、23億リットルを超える水を節約。
- 運用コストの削減: 770万オーストラリアドルを超える水道コストを回避。
- 既存アセットの接続: 既存インフラを置き換えることなく、従来の水道メーターをインテリジェントなコネクテッドアセットへと転換。
- 予防的な漏水検知: リアルタイム監視とインテリジェントなアラートにより、漏水の特定と解消を迅速化。
- イノベーションの加速: 迅速なPoCとMVP開発により、反復的かつ自己資金による成長を実現。
- エンタープライズ規模での拡張性: 水道事業者および民間企業に対し、エンタープライズ規模でセキュアな導入を実現。
- Sydney Waterでの成果: Sydney Waterの事業者向けプログラムを通じて、5億リットルを超える水を節約。
- リテール分野への効果: 450店舗を超えるWoolworthsの店舗全体で、2億5,600万リットルを超える水を節約。
Cumulocityを選択した理由は、エンタープライズグレードの堅牢なIoTプラットフォームとして、迅速な開発・低コストでの信頼性の高いMVP(Minimum Viable Product, 実用最小限の製品)のリリースが可能であり、そして自社の強みである水質分析への集中も可能にしたからです。その結果、高い拡張性と顧客からの高い信頼を獲得し、数十億リットルに及ぶ節水効果を実証することができました。ですので、Cumulocityを強くお勧めします。

Guenter Hauber-Davidson
ディレクター
UtiliOS Pty Ltd
詳細
UtiliOSにとっての課題は、単に水道メーターを接続することではありませんでした。小さな問題が大きな損失へと発展する前に、水使用量を把握し、適切な対策を講じられるよう組織を支援することが、真の課題でした。
従来の機械式メーターは運用上の可視化がほとんど実現できず、漏水や異常消費が数ヶ月、あるいは数年にわたって気づかれないまま継続するケースが少なくありませんでした。データ収集の重要性は言うまでもありませんが、UtiliOSはデータそのものが水の無駄を削減するわけではないという認識に至りました。持続的な価値は、情報をアクションへと転換することによってはじめて生まれます。この考え方を基盤として開発されたのが、AWAREです。AWAREは、異常を検知するだけでなく、その調査、是正措置の実施、そして結果の検証までを一貫して担うクローズドループ型の水管理サービスです。目指すのは、アラート件数の増加ではなく、定量的かつ継続的な節水効果の実現です。

そのビジョンを実現するには、水処理分野の専門知識だけでは不十分でした。拡張性の高いIoT基盤が不可欠だったのです。
UtiliOS は当初、クローズドなハードウェアエコシステム内で運用されていましたが、顧客要件の高度化に伴い、単一ベンダーへの依存が柔軟性・拡張性・技術革新の妨げになることが明らかになりました。顧客は多様なデバイス、多様な通信ネットワーク、そして自社の運用ニーズに合わせて進化できるデプロイメントモデルを求めていました。同時に、大手テクノロジープロバイダーへの依存は、UtiliOS が独自の知的財産を開発し、自社の将来を自ら切り拓く能力を制約するリスクをはらんでいました。
UtiliOSは、単なるIoTプラットフォーム企業になることを選ばず、自社の競争優位性となる領域——水管理における深い専門知識、アナリティクス、そして顧客への価値提供——に経営資源を集中するという明確な戦略的判断を下しました。Guenter Hauber-Davidson氏が述べるように、その目標は巨人の肩の上に立つこと、すなわち実績ある企業向けテクノロジーを活用しながら、複雑な水管理課題の解決に投資を集中させることにありました。
Cumulocityは、まさにその基盤を提供しました。

Telstraを通じて導入されたこのプラットフォームは、複数のデバイス、通信技術、およびデプロイメントモデルに対応可能な、オープンかつエンタープライズグレードのIoT環境を提供しました。セキュアな接続性、デバイス管理、ファームウェアアップデート、テレメトリ収集、アラーム処理、プラットフォームセキュリティといった汎用的なIoT基盤機能の構築に数年を費やすことなく、UtiliOSは水道事業に特化したインテリジェンスの提供を通じた顧客価値の創出に、即座に注力することができました。
このアプローチにより、開発期間を大幅に短縮することができました。UtiliOSは迅速にプルーフ・オブ・コンセプトを実現し、堅牢な最小限の機能を備えた製品をリリース。IoTプラットフォームをゼロから構築する場合と比較して、はるかに早い段階で顧客への価値提供を開始することができました。初期導入から得られた顧客フィードバックは継続的な製品改善に活かされ、持続可能な自己資金による成長を支える基盤となっています。
CumulocityのREST APIは、プラットフォームの拡張性においても中核的な役割を担っています。デバイスの自動オンボーディング、効率的なテレメトリ処理、および過去の計測データへの迅速なアクセスにより、UtiliOSは運用上の複雑さを増大させることなく、地理的に分散した大規模な導入環境をサポートすることが可能です。IoTコアインフラの保守にエンジニアリングリソースを費やすことなく、同社は高度なアナリティクス、アセット管理、GIS可視化、インテリジェントなアラーム管理、レポーティング、顧客固有のワークフロー、およびシームレスなエンタープライズ統合への継続的な投資を実現しています。
このパートナーシップは、テクノロジーの領域を大きく超えた成果をもたらしています。

顧客にとって、Cumulocityのエンタープライズ分野における実績は、基盤となるプラットフォームのセキュリティ、信頼性、そして長期運用を前提とした設計に対する確信をもたらし、導入リスクへの懸念を軽減します。UtiliOSにとっては、その信頼性が自社の市場における競争力を強化し、顧客への普及を加速させるとともに、IoTプラットフォームの基盤そのものを証明することに注力するのではなく、専門的な知見の提供に集中できる環境を実現します。
UtiliOSとCumulocityの連携により、お客様の節水量は累計23億リットル超、回避された水道コストは770万豪ドル超に達しています。シドニー・ウォーターのビジネスプログラムでは5億リットル超の節水を実現し、ウールワースは450店舗において2億5,600万リットル超の節水効果を達成しました。シドニー・ウォータープログラムへの当初参加者全員がサブスクリプションを更新していることは、本ソリューションが継続的な運用上・事業上の価値を提供し続けていることを示す実績です。
今後、UtiliOSは人工知能(AI)を次の重要なステップと位置づけ、高度な水管理をより多くのお客様にご活用いただけるよう取り組んでいます。将来的には、自然言語によるプラットフォームとのインタラクション、先行的な改善提案の提供、より早期の異常検知、そして迅速かつ確実な是正措置の実施が可能になる予定です。AIによるインサイトと、CumulocityのセキュアなIoTプラットフォーム、そしてUtiliOSが培ってきた水管理分野における深い専門知識を組み合わせることで、同社はインテリジェントな水管理をさらに直感的で拡張性が高く、実効性のあるものへと進化させることを目指しています。
戦略に変更はありません。Cumulocityがエンタープライズ向けIoTの複雑性を管理し、UtiliOSは業界最高水準の水管理インテリジェンスの提供に専念する、という明確な役割分担です。この責任の明確な分離により、UtiliOSは独自のイノベーション開発を継続し、自社の方向性を自らの手でコントロールしながら、世界中の組織が定量的・検証可能かつ持続的な節水効果を実現できるよう支援することが可能となります。
次のステップへ
企業はAIoTで素晴らしい成果を上げています。きっとできます。
世界をリードするローコード・セルフサービスAIoTプラットフォームCumulocityで実現できる可能性を発見してください。