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LWM2M統合
LWM2Mとは?
Lightweight M2Mは、Open Mobile Alliance (OMA)が開発したオープンプロトコルで、計算能力が非常に限られたモバイル低電力デバイスのニーズに対応するよう設計されています。LWM2M®は通信事業者に広く採用されており、デバイス管理とサービス実現のための標準プロトコルとして確立されつつあります。
なぜLWM2Mを使うのか?
モノのインターネット(IoT)の利用が拡大し続ける中、断続的な接続環境や電源から遠く離れた場所にあるリモートセンサーやデバイスを管理・活用する必要性も高まっています。LWM2Mは、これらのデバイスを標準化された方法で管理し、センサーが収集したテレメトリデータを迅速かつコスト効率よくクラウドに送信する手段を提供します。
LWM2Mは、処理能力と帯域幅が制限された低電力デバイスの電力とデータ使用量を削減するよう設計されています。このプロトコルは、人やデバイスが電源から遠く離れており、バッテリー駆動のローカルデバイス、SIMカード、電源コードなしで動作する必要がある場合に最適です。
センサーやデバイスを一元管理し、リモートで監視できるよう、LWM2MはデバイスとIoTプラットフォーム(Cumulocityなど)間の通信における共通言語を定義しています。LWM2Mでは、特定のデバイスの機能を理解し、デバイスから送信されるデータを解釈するために必要なメタデータ(データを説明するデータ)がクラウドの中央リポジトリに保存されます。これにより、デバイスは重要なデータのみを送信することでデータ転送を最小限に抑えることができます。特にリモートデバイスにおいて帯域幅を節約することで、転送を高速化し、通信コストも削減できます。
活用事例
輸送コンテナの追跡、貨物鉄道、灌漑施肥を監視・最適化する農業センサー、スマートシティ、水道・エネルギーメーター等での活用例があります。LWM2Mは通信業界、自動車業界、セキュリティデバイス、公益事業会社、製造業でも広く使用されています。

LWM2Mの利点
Cumulocityプラットフォームは、IoTデバイス管理およびサービス実現プロトコルとしてLWM2Mをネイティブサポートしています。
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セルフサービス、プラグアンドプレイ
コーディング不要で任意のLWM2Mサーバーとデバイスを接続できます。プラグアンドプレイ統合により、LWM2Mデバイスとの直接統合が迅速かつ簡単に実現できます。
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リモート管理
デバイスがアクセス困難な場所にあっても、ファームウェアの更新や問題の把握が必要です。ネイティブ統合により、Cumulocityは標準でファームウェア更新と監視機能を提供し、デバイスのリモートトラブルシューティングを可能にします。
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Cumulocityデータモデルとの簡単なマッピングインターフェース
Cumulocityのデバイス管理では、デバイスから受信したいデータとその頻度を定義できます。さらに、デバイスからのデータをIoTアプリケーションのドメインモデルに統合することで、LWM2MデバイスをCumulocityテナントに接続された他のデバイスと同様に扱うことができます。